歯並びが悪い、歯が正しくかみ合わない状態を、専門的に「不正咬合」といいます。この不正咬合の状態が続くと、歯並びが悪い事からくる、見た目の問題もさることながら、カラダの健康にまで影響が出ることがあります。矯正治療は歯並びやかみ合わせを整える事で、さまざまな健康面の障害を予防し、見た目と心身の健康を増進させる治療です。
不正咬合には出っ歯(上顎前突)、すきっ歯(歯間離開)、受け口(反対咬合)、八重歯(叢生)など様々な状態があります。このようなそれぞれの患者さんの状態に合わせた方法で顎と歯をコントロールし正しい位置へ戻るように矯正を行います。
一般的に矯正治療には歯に器具を取り付ける事から痛みや違和感を感じることがあります。
また治療が長期間にわたる事が受け入れにくいと感じる方が多いと思います。龍一歯科ではこのような思いを軽減できるように、最新の治療方法として「デイモンシステム」を初め、数々の矯正治療システムを採用しております。デイモンシステムとは従来の矯正治療より痛みが少なく、短期間で来院回数が少なくて済む治療方法です。インシグニアはデイモンシステムをデジタル化した画期的な矯正治療です。またインビザライン、クリアコレクトはマウスピース型の矯正治療で目立たないのが大きな特徴です。いずれもお口の状態に最善な、患者様のご希望に沿った矯正治療をご提案させていただきます。
(痛みや治療期間には個人差があります)
STEP.1 ご相談
ご相談だけでも承ります。
お気軽にご相談ください。
STEP.2 検査
※場合によってはCT撮影
STEP.3 報告・説明
検査結果報告と治療計画説明を詳しくさせていただきます。また検査結果報告書をもってセカンドオピニオンを聞いていただいてもかまいません。
STEP.4 治療開始
患者様同意のもと、治療を開始いたします。
デイモンシステムとはアメリカで開発された最新の矯正治療システムです。ハイテクブラケットと最先端ワイヤーにより歯列矯正に最適な力を実現。従来の矯正治療装置より「痛みが少ない」「治療期間が短くてすむ」というメリットがあり多くの患者様にも喜ばれています。
(矯正装置の審美性を高めた白く目立たないタイプもあります。)
従来の矯正はワイヤーで歯一本ごと結紮するため、強い力が掛かり、歯にも歯茎にも負担が大きい。
デイモンシステム矯正は、細い形状記憶合金が元に戻ろうとするしなやかな力を利用しており、歯の負担最初限にし効率的に矯正治療を行えます。
インビザラインはマウスピース矯正の一つで、透明に近いマウスピース型の矯正装置(アライナー)を歯に装着して歯並びを矯正する、画期的な矯正方法です! 一人ひとりの歯に合わせて作製される矯正装置を装着し、治療の段階に合わせて新しい装置に交換しながら徐々に歯を動かし、歯並びを矯正します。
1. 透明で目立ちにくい
インビザラインは透明なマウスピースだから、治療中でも気づかれにくいです。
2. 口腔内を健康な状態に保つ
取り外しが可能だから、いつもどおりの歯磨きができます。
3. 歯の移動を、画像と動画で確認
専用のソフトウェアを利用することで、治療完了までをパソコンで確認できます。
4. 装置の脱落がない
マウスピース矯正はワイヤーやブラケットのような脱落などの緊急を要することがありません。
口腔内スキャナーを使ってお口の印象を採得し、患者さん個々のブラケット、ワイヤーを制作し、ブラケットを付ける位置もあらかじめ再現されたブラケット矯正システムです。
【インシグニアのメリット】
【インシグニアの3つの主要な機能】
クリアコレクトもマウスピース矯正の一つです。口腔内スキャナーでお口の印象を採得します。
1. 厚さ「0.76mm」のポリウレタン素材
難しい移動を実現するトリムラインをサポート
2. 汚れやひび割れに強い素材
徹底的なテストを行っています
3. 手作業による確認で品質を確保
すべてのアライナーにご満足いただくために
4. レーザーマーク
トレーサビリティを確保します
【クリアコレクトの特徴とメリット】
快適
デンタルフロスや歯ブラシによる歯磨きも通常通り可能
目立たない
装着していることが外見上ほとんどわからない
取り外し可能
取り外しできるので、通常の食事が可能
当医院では永久歯(大人の歯)がそろってからの矯正治療だけでなくできるだけ早い段階で矯正治療(予防的な矯正治療)をはじめ、永久歯(大人の歯)になるころには矯正治療が完了できるような予防的矯正治療システムも使用しております。
「永久歯(大人の歯)が生えそろうまで様子を見ましょう」と言われたもののお子さんの歯並びが不安で、心配と思われている方、どうぞお気軽にご相談ください。
ご相談は無料です。とにかく不安や心配事は解消してください。
※歯並びの状態、顎の状態によっては、すべての方に予防的矯正治療が適応できるわけではありませんが、その場合も最適な治療方法のご提案はさせていただきます。
ちょっとでも不安に思われたら、できるだけ早めにご相談ください。
◆予防的矯正治療とは・・・顎の成長を正しい方向、上下の顎のバランスを正しい方向に持っていく(顎機能矯正)という考え方。
【良い点】
1.開始時期を早く設定でき、ほぼ小学児童期頃までに終了できる。
(受験や部活やその他大きな行事の時に矯正中という事を避けられる。)
2.痛みが少ない。
3.来院回数が少なくて済む。
4.一回の治療時間が短くて済む。
5.プラークコントロール(歯磨きがしやすい)がしやすい。
【悪い点】
1.混合歯列期(12歳ほどまで)が適応。
2.矯正装置を入れていなければ効果はない(本人のやる気が必要)。
主に低年齢の子供の受け口(反対咬合)の治療に使用されます。就寝時にマウスピース型の矯正装置を咥えるだけで症状が改善されます。
直接、歯に人工的な力をかけるのではなく、あくまでも自然な顎の成長を促し上下の顎の調和を回復する矯正治療です。
小中学生の矯正治療の場合、ブラケットやワイヤーなど常に歯に装着しているタイプの矯正装置を望まれない場合もあります。
この装置も主に就寝時のみに使用する取り外しができる矯正装置です。自然な顎の調和を回復する矯正治療です。
上顎前突や深い咬み合わせの改善のため 使います。歯列の幅を広げる効果もあります。
かみ合わせた時の状態です。
上から見たところ。
6歳臼歯を奥へ移動させるのに使います。
かみ合わせの高さを維持するために使ったり、正中線の改善のために使います。
またブラケット・ワイヤーなどの矯正治療の仕上げ段階、保定期間に使用したりします。
精密なかみ合わせの仕上げができます。
子供の歯並びを悪くしている原因は何でしょうか?
軟組織機能障害(口呼吸、間違った舌の位置と機能、呑み込みの時の間違った筋肉の使い方など)は、顎と顔貌の発育を抑制し、不正咬合の原因となります。トレーナー、マイオブレースはこういった問題のある習癖を改善し、本来持っている正しい発育を促すことにより、不正咬合を自然と治していく矯正装置です。
〜MFT(口腔筋機能療法)とは?~・・・
正しい舌の動きや正しい口のまわりの筋肉の動きを覚えていき習慣化し、正しく機能させる訓練のことです。
歯並びや噛み合わせの乱れは、遺伝だけでなく幼少期の生活習慣も影響してきます。
子供の身体は成長段階にあるため、柔軟なので小さな負荷でも歯並びや噛み合わせに悪影響を与えてしまいます。
矯正装置をつけなくとも筋機能療法のみで悪い歯並び(不正咬合)がある程度改善することもありますし、矯正治療を成功させるために筋機能療法の併用が必要な場合も多いです。
リラックスした状態では、舌は上あごのスポットについていて、口唇は閉じているのが理想的です。その状態を維持し、正しい嚥下(飲み込み動作)、発音をできるようにするのが、この訓練の目標です。
子供の身体は成長段階にあるため、柔軟で比較的小さな負荷でも歯並びや咬み合わせに悪影響を与えてしまいます。こうした悪影響を招く原因として、以下のものが挙げられます。
・指しゃぶり
指しゃぶりは、指で上下の咬み合わせを悪くする状態になるほか、上の前歯を裏から押し続けることになるため、開咬や上顎前突を引き起こしやすくなります。
・舌癖(舌の癖)
常に舌で前歯を押し出したり、食べ物を飲み込むときに舌を出したりする癖を舌癖と言います。舌癖は前歯の歯並びに悪影響を及ぼします。
・口呼吸
慢性的な鼻炎などで鼻がつまり口呼吸が習慣化すると、常に口が開いた状態になり、顔面の筋肉や骨格、咬み合わせに悪影響を及ぼします。
・歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりが習慣化すると、歯や顎に過度な負担がかかり、歯並びの乱れや顎関節症を引き起こすことがあります。
・片咬み
食べ物を噛む歯が片方に偏っていると、顔の歪みや変形を引き起こすことがあります。
・爪咬み・唇咬み
爪や唇を咬む癖は、歯や歯ぐきに大きな負担になります。不自然な顎の動きが習慣化して、顎関節に悪影響を及ぼします。
・頬杖
頬杖は、人間の身体の中でももっとも重い頭部を顎で支える行為。重みが一点に集中することで、顎が変形してしまうことがあります。
・うつ伏せ寝・横向き寝
うつ伏せや横向きの状態で寝ていると、顎の骨に負担がかかります。長時間の睡眠となるとその影響は少なくありません。
・早食い・丸呑み
よく噛むことは、顎の正常な発達に大きな役割を果たします。しかし、やわらかい食品が多くなったことで、よく噛む習慣は薄れつつあります。顎の成長のためにもよく噛むことが重要です。
・口の筋肉と歯並びには何か関係があるのでしょうか?
もちろんです。歯並びは、口唇と舌、頬の力が調和した位置で形成されていきます。そのため、舌癖や指しゃぶりなどで歯に力がかかることで歯並びが悪くなることがあります。例えば、舌で上の前歯を押し出す癖があると「上顎前突(出っ歯)」になりやすくなり、いつも口を開けて上下の歯の間に舌を挟んだ状態でいると、「開咬」という口が閉じない咬み合わせになってしまうことがあるのです。これらの他にも、お口の筋肉のバランスが悪いことで起こる歯並びの乱れは少なくありません。こうしたお口の筋肉を正常に働かせ、様々な悪影響を防ぐために行うのが、「口腔筋機能療法(MFT)」です。
・具体的にはどのようなことをして症状を改善するのですか?
MFTは、訓練によってお口の筋肉を鍛えることで口腔環境を整えていく治療法です。お口周りのトレーニングによって口唇や舌、頬などの筋肉を強化したり、正しい飲み込み方を練習したりします。こうした訓練を繰り返すことで、舌や口唇の正しい位置を覚えたり、正しい飲み込み方を習慣化させたりしていきます。
・舌癖や指しゃぶりがある場合、MFTを行わないとどんな悪影響がありますか?
舌癖や指しゃぶりなどをほうっておくと、不正咬合(悪い咬み合わせ)を招いたり、矯正歯科治療の妨げになったりすることがあります。効率的に矯正治療を行うには、まず根本的な原因を改善する必要があります。MFTを行うことで、こうした癖を改善しスムーズな矯正を促すことができます。
・大人でもMFTの効果はありますか?
はい。大人の方でも、MFTを実践することで口腔環境を正常な状態へ整えていくことが可能です。MFTにより口腔習癖を改善することで、矯正歯科治療がスムーズに進み、また矯正装置撤去後の歯列および咬合の安定のためにも重要となります。
~MFTトレーニングの
あいうべ体操をやってみよう!~
あいうべ体操は、「くち呼吸をやめて 鼻呼吸をしましょう!」というのが目的で、鼻呼吸をしやすくする筋トレなのです。
くちを大きく開けて、「あー」
くちを横に大きく広げて、「いー」
くちをすぼめて前に押し出して、「うー」
くちを開けながら舌を前に突き出して、「べー」
この4つの動作を5秒間で1セット、1日に30セット行えば効果が出てくるということです。一度で30回は辛いと思われる方は、一気にやらなくても大丈夫。朝昼晩3回に分けるとか、入浴中、寝る前にするなどでも、効果はでてきます。
鼻呼吸のメリットは、空気中のごみや花粉・ウイルス・細菌などを、鼻毛がある程度シャットアウトして、侵入してきた異物も、鼻の粘膜でしっかりとらえ、カラダにとって悪いものが、肺や体内に入らないようにしています。